資金の話① 年収に対しての借入額の目安を知って、豊かな暮らしをキープ!
「さぁ、家を建てるぞ!」
-あなたにとって、一生に一度の買い物です。
もちろん、だれもが失敗したくないことでしょう。
では、失敗しないために何をすればよいのでしょうか?
家を建てるといっても、土地、建物、ローン、登記等の手続きなど、
次から次へと壁に突き当たります。
壁を越えられなければ、行き詰ってしまいますし、
無理やり越えようとすると、無駄なお金を払うことにもなりかねません。
まずは、以下のチェック項目ごとに、壁をクリアしていきましょう。
1.保険の見直し
2.資金計画
3.諸費用の計算
4.誰に家づくりを任せるか決める
5.パートナー(業者)と一緒に土地選び
6.住宅ローン選び
7.火災保険選び
8.引き渡し、引っ越し
-1.保険の見直しについて
住宅ローンは30年や35年といった長い返済期間を設けることができます。
これが現実をみえなくさせるマジックなのです。
ある若い夫婦が、家づくりの勉強をしようということで、
住宅展示場にやってきました。
創りこまれた展示場を見て回っているうちに、
簡単に同じような家が建てられるような錯覚に陥ることがあります。
収入に対してめいっぱいのローンを組んで、35年で返済していけば大丈夫、だと。
これは、住宅展示場マジックです(笑)
ライフプランをきちんと計画していくと、毎月数万円~十数万円の返済が
とてもシビアなものだということがわかります。
ローンを組んでから見直すのでは遅いのです。
前置きが長くなりましたが、まずは、無駄な支出は一切なくす覚悟で、
保険を丁寧に一つ一つ見直すことが家づくりの第一歩ともいえるのです。
-2.資金計画
資金とはいっても、建物にはいくらかけられるのでしょうか。
資金(予算) × 約15% = 諸費用 としてかかってきます。
結果、
資金(予算)- 諸費用 = 土地と建物にまわせるお金 となります。
借入額を決めるうえでのポイントは、
年収を 税込ではなく、手取りで 考えることです。
年収の手取り額に対する余裕をもった返済額(/年)の目安は、
5分の1以下!
いくら借りられるかな~と、銀行のローンシミュレーターに任せると、
ほとんどの場合、分母が税込金額になり、もっと借りられるような錯覚を引き起こします。
ローンが増えると、諸費用や固定資産税額もアップしてしまいます。
それでは、具体例を紹介しましょう。
◎世帯主30歳
・年収手取り350万円
・35年返済
・頭金150万円
・親からの援助150万円 ・・・の場合
マイホーム購入予算は・・・最大2149万円
予算いっぱいで新築を建てる場合の諸費用は 322.4万円 ほどかかるので、
土地と建物に回せる金額は 1826.6万円
比較のための具体例パートⅡです↓↓↓
◎世帯主30歳
・年収手取り400万円
・35年返済
・頭金300万円
・親からの援助150万円 ・・・の場合
マイホーム購入予算は・・・最大2606万円
予算いっぱいで新築を建てる場合の諸費用は 390.9万円 ほどかかるので、
土地と建物に回せる金額は 2215.1万円
・・・さらに踏み込んでみましょう。
この人の税込収入が、
例えば 500万円 頭金・援助なし だったとしましょう。
税込年収 500万円
地方銀行で 2600万円 借入
変動金利0.775%(元利均等)、ボーナス返済なし
毎月の返済額 70,699円 → 年間返済額 848,388円
銀行関係の諸費用 742,364円
返済額の年収(税込)に占める割合 → 16%
手取り400万円で計算すると・・・→ 実は 21.2%
目安の5分の1を超えてしまっているのです。
この人も、貯金プラス親からの援助が合計450万円あり、
借入金額が2150万円ならば・・・
毎月の返済額 58,463円 → 年間返済額 701,556円
返済額の年収(手取り)に占める割合 → 17% となり、1/5以下クリア!!
・・・ローンを返済しながらも豊かな暮らしがキープできるかは、
資金計画できまるといってもいいでしょう。
年返済が収入(←しつこいですがもちろん手取り)の1/5になるように
しっかりと資金計画をたてていきましょう。
-次に、
※ 4.と5.の順番のポイント についてお話します。
① 住宅ローンの手続き2回になるパターン
5.土地選び → 4.建築パートナー選び → 6.住宅ローン選び
② 住宅ローンの手続き1回で済むパターン
4.建築パートナー選び → 5.土地をパートナーと一緒に選ぶ → 6.住宅ローン選び
と、こんなところでも無駄な諸費用を払わない工夫ができるのです。
ドットカラーズでは、土地の相談をこんな理由からも承っています。
まずは相談!
そして学んで、無駄なお金をかけず、理想のマイホームを手に入れましょう。